インドネシアのマラッカ海峡等の船舶航行安全システムを整備
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日本政府は、インドネシアのマラッカ海峡とシンガポール海峡における船舶航行安全システムを整備する支援を実施していたが、この整備が完了した事に伴い引渡式典を開催した事を在インドネシア大使館は発表した。
インドネシアにある海運の大動脈であるマラッカ海峡では、日本の1万4,000隻の船舶が航行し、世界全体でも9万隻以上が航行している。この海峡は狭隘な水路である上に浅瀬・岩礁・沈船などが多く、多くの大型船舶が密集して航行しているために、常に海難事故の危険にさらされていた。そのため日本政府は、日本の船舶の安全性を向上させ、インドネシアにおける経済発展と経済安定を図るために、この海峡における安全性を向上させるための支援を実施する事を決定していた。
この支援は無償資金協力「マラッカ海峡及びシンガポール海峡船舶航行安全システム整備計画(第2期)」として、14億3,200万円が投入されていた。この支援では、マラッカ海峡を航行する船舶の動静の監視活動を行うために船舶航行安全システム(VTS)を供与したことにより、海峡の安全性が向上されることとなった。