カンボジアは米の輸出事業にてタイやベトナムに苦戦
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東南アジアでは米作に適した気候が整っているため、多数の国で米の生産・輸出を行っており、カンボジアでも米の生産・輸出事業は国の最大の事業であり、2013年の輸出は37万tであった。なお、不正に輸出されている量は上記統計に含んでおらず、相当数が不正に輸出されているとされている。以前の記事(ベトナムからアフリカへの米の輸出が減少)にて報じた通りベトナムも米の輸出で苦戦しているが、カンボジアはベトナムやタイとの価格競争に巻き込まれ、コストの面で負けているため、輸出に苦戦している。
カンボジア米の現状は以下である。
【主な輸出先】
1.フランス:57,232t
2.ポーランド:55,879t
3.マレーシア:51,823t
4.オランダ:29,699t
5.中国:28,302t
【近年の輸出量】
2013年:378,856t
2012年:205,717t
2011年:201,899t
2010年:105,260t
現地の輸出業者に現状を確認したところ、今年の米は1トン辺り420~460程度の取引がされていることを確認した。一方でタイやベトナムの米は1トン辺り380~410程度で取引されているため、価格の面ではカンボジアは不利である。海外の取引業者からはタイやベトナムよりも安価での提供を要求されており、現地の業者は非常に厳しい状況であると語っていた。
カンボジア政府としては2015年までに、米の輸出量を100万tまで引き上げる方針でいたが、輸出に苦戦していることもあり、目標を達成する事は難しそうだ。