カンボジアは仲裁裁判所の判決に中国は従う必要がないと
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中国外務省は、カンボジア政府は南シナ海問題で中国政府を全面的に支持し仲裁裁判所の判決には従う必要がないという認識であるという事を発表した。
カンボジア政府とラオス政府は、中国政府から多額の支援を受けていることもあり、南シナ海問題では中国寄りの姿勢を見せていた。しかしながら、他のASEAN加盟国(ブルネイ、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)に配慮していたため、公に中国政府を支持する見解を発表していなかった。しかしながら仲裁裁判所の判決が出る事にともない、中国政府からの強い要求もありカンボジア政府は中国政府を正式に支持する声明を発表する事となった。
カンボジアのフン・セン首相は「領土問題は当事者である二国間同士で話し合いを行い解決されるべきである。他国や仲裁裁判所などの他機関が介入すべきではない。特に南シナ海問題に関しては、中国政府とASEAN全体の問題ではなく、中国政府とフィリピン政府もしくはベトナム政府間のみの問題である。」という認識を示した。
中国外務省で7月11日に実施された定例記者会見の際に外務省の報道官は「南シナ海の領有権問題に関して、カンボジア政府は中国政府を強く支持する声明を発表しました。また、カンボジア政府は中国政府と同様に仲裁裁判所の判決には従う必要がないという認識です。」との旨の説明を行った。