日本はカンボジアでの職業訓練支援を進める

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日本政府はカンボジアで職業訓練の支援を実施しているが、この支援は順調に進んでいる事を発表した。

カンボジアでは、安い人件費を前提とした縫製業・建設業・自動車部品等への海外直接投資が進んでいることにより、急速に経済成長が進んでいる。より一層の経済成長を実現するためには、現状の単純な組み立て作業を中心とした産業のみならず、より高度な知識を必要とする産業の育成が必要となっていた。しかしながら、現状のカンボジア国内においては、高度な知識を持つ技術者・技能者や生産ラインのマネージャーなどが少なく、高度な職業訓練を行う事が急務な課題となっていた。そのため日本政府は、産業界の要望などもあり、カンボジア国内において実践的な技能・技術者の育成を目指す本職業訓練プロジェクトを実施する事を決定していた。

この支援プロジェクトは「産業界のニーズに応えるための職業訓練の質向上プロジェクト(Project for Improving TVET Quality to Meet the Needs of Industries)」として、2015年9月28日から開始されている。現時点では、職業訓練校全体のレベルアップを図る活動などを実施しており、5月5日には職業訓練校の1つで技術セミナーを開催している。この支援は、2020年3月27日まで実施される予定。