日本はカンボジアの洪水対策を支援
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日本政府は、カンボジアのプレアビヒア州都からおよそ50km離れたチャエプ郡サンカエ・ピー地区の洪水対策として、道路上の小川に2基のカルバート(地下に埋設させた水路)を設置し、ラテライト道路4,000mの改修工事を行うことを昨年の11月13日に発表していた。在カンボジア日本国大使館は、この改修工事が無事に完了したため、6月26日に完成式典を実施したことを発表した。
この支援プロジェクトは、平成26年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の「プレアビヒア州サンカエ・ピー地区道路洪水対策計画(供与額:100,973米ドル)」である。この地区では、雨季に発生する小川を横断する二箇所に、仮設の橋が一箇所にあるのみで、もう1箇所は丸太橋もしくはいかだを利用して移動していおり、雨季には道路が泥でぬかるみ、市場や学校、病院に行くことが困難となっていた。そのため日本政府は、地域の発展を促進するとともに、住民が安全に生活出来るように、今回の支援を実施することを決定した。
今回の式典には、カンボジア側からはロン・ソバン州議会議長およびサム・リアントリー・プレアビヒア州公共事業運輸局局長が参加し、地域住民などの約300人が参列した。運輸局局長は式典のスピーチで「支援をしてくれた日本政府と日本国民のみなさんに大変感謝しています。当局の専門家と地域住民が協力して施設を長く使えるよう維持管理を強化し、今後も地域住民のニーズに応えていけるよう励みます。」と述べた。