日本はカンボジアの公営住宅制度を支援
日本政府はカンボジア政府へ様々な支援を実施しており、近年では公営住宅制度・選挙制度などの幅広い分野における支援を実施している。これらの支援の一環として、4月28日に訪日中のイム・チュンリム・カンボジア王国上級大臣兼国土整備・都市計画・建設大臣(H.E.Mr.Im Chhun Lim)と日本の中根一幸外務大臣政務官が会談したことを外務省は発表した。
この発表によると、イム・チュンリム大臣は日本の公営住宅制度を学ぶために訪日した。訪日中は、日本の国土交通省との意見交換、公営住宅の視察、関連企業(久米設計)による説明などを受け、大変参考になった旨を述べた。また、日本からの民間投資を歓迎するとした上で、カンボジア政府の土地改革の取り組みについて説明が行われた。
この会談では、公営住宅制度以外に関しても話し合われ、カンボジア・フェスティバル2015や、日本の無償資金協力による「つばさ橋」の開通に関しても話題が挙がった。
イム・チュンリム大臣はつばさ橋について「つばさ橋は歴史的な意義を有する橋であり、多くの国民が利用している。日本のインフラ整備への支援は、カンボジア国民の生活向上や経済発展だけではなく、地域の連結性強化に貢献しており重要である。」と述べた。
日カンボジア友好条約署名60周年イベントのひとつのカンボジア・フェスティバル2015は4月25日に開催されており、日本政府とカンボジア政府の要人が参加した。中根政務官もゲストとして二日目に参加し、カンボジアの食品を堪能していたことを、カンボジア大使館は発表している。
さらに会談では、日本によるカンボジアの選挙改革支援、7月に東京で開催される日メコン首脳会議、農業開発などに関して意見交換を実施しており、日本とカンボジアの関係は今後も強化される見込みである。