日本はカンボジアの交通・電力インフラの整備を支援

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日本の外務省および国際協力機構(JICA)は、カンボジアの首都プノンペンで、カンボジアの交通・電力インフラの整備を支援するために、円借款契約及び贈与契約の締結を実施したことを発表した。JICAが支援するプロジェクトとしては、円借款貸付契約が合計2件の総額230億2,400万円(限度額)となり、無償資金協力の贈与契約が合計2件の総額28億400万(限度額)となる。

円借款貸付契約の対象事業は「国道5号線改修事業(スレアマアム-バッタンバン間及びシソポン-ポイペト間)(第一期)」および「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業(フェーズ2)(第一期)」となる。
国道5号線の改修事業では、首都プノンペンとタイの国境を結ぶ国道五号線のスレアマアムからバッタンバン間、シソポンからポイペト間において、既存の道路の改修などを実施し、対象地域における輸送能力の増強や輸送効率の改善を試みる予定である。
送配電網の拡張整備事業では、首都プノンペンでは経済成長に伴い電力需要が急増しているため、変電所の新増設・送電線・配電線の建設および系統安定化装置などを導入し、首都圏の電力供給の安定化を試みる予定である。

無償資金協力の対象事業は「プノンペン交通管制システム整備計画」「スバイリエン州病院改善計画」となる。
交通管制システムの整備計画事業では、首都プノンペンでは経済発展を背景に自動車が急増し事故も発生していることから、プノンペンに100箇所(既存の整備交差点69箇所中64箇所の取り換えを含む)の交差点信号機や交通管制センター等の導入を実施し、市内の交通渋滞の改善と交通安全の向上を試みる予定である。
スバイリエン州の病院改善計画では、スバイリエン州では人口あたりの病床数が国内平均を大きく下回っているため、拠点病院において病院施設の整備及び医療機材の供与を行うことにより、産婦人科・外科・一般・救急外来などの患者を中心に、質の高い保健医療サービスの提供を行うことを目的とする。