中国はブルネイの最大湾岸を共同運営、中国のブルネイ取込が加速

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ブルネイの政府系投資機関「ダルサラーム・アセッツ(Darussalam Asset)」と中国の「広西北部湾国際港務集団有限公司(Guangxi Beibu Gulf Port Group)」が設立した合弁会社「ムアラ・ポート(Muara Port Company Sdn Bhd)」が、ブルネイの最大の湾岸コンテナターミナルの運営を開始した。複数のブルネイ現地メディアと中国メディアが報じた。

ターミナルの開業式で在ブルネイ中国大使は「中国政府にとってブルネイ政府は、21世紀海上シルクロードを実現するために重要な国です。この湾岸共同運営は、協力関係を進めてきた大きな成果です。両国は今後も二国間関係を深化させていきます。」との旨を述べた。ダルサラーム・アセッツのCEOは今回の合弁会社設立に関して「従来よりも運営効率・業務効率が改善されるために物流コストが減少される見込みです。今後は、貨物の取り扱い能力を強化していく方針です。」との見解を示している。

ブルネイでは、液化天然ガス(LNG)などの天然資源の輸出に経済が依存しているが、近年では原油価格の落ち込みと変動により大きな影響をうけていた。そのため中国政府は、積極的に経済協力を持ち掛けており、ブルネイ政府も中国政府との協力を進めている。

ブルネイは南シナ海に面する国であり、いわゆる南シナ海問題に関しては中立の立場を保持している。しかしながら、今後も中国政府との協力を進めた場合には、南シナ海問題に関しては中国政府を支持する立場をとる可能性もあるとみられている。