アメリカは対中国に向けてブルネイなどの周辺国との関係を強化

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南シナ海の領有権争いでベトナム・フィリピンは中国と争っているが、アメリカ政府はベトナム・フィリピン側を支持する方針を打ち出しており、南シナ海での有事に備えて周辺各国との軍事連携を強化している。この活動の一環として、アメリカ大使がブルネイの国防省と会談を実施したことを発表した。

ブルネイ政府の発表によると、この会談ではブルネイとアメリカの軍事活動における協力を深める方法について討論が実施された。具体的には、両国の軍隊による共同防衛演習、専門家の交流、相互訪問などを定期的に実施することについて話し合われた。今後も同様の議論を継続的に実施していき、両国間の理解を深め、関係を強化する方針で合意した。

ブルネイは、現時点では中国との領有権争いに巻き込まれていないため、南シナ海の領有権争いに関しては基本的に中立の立場を貫いている。そのため、中国人民解放軍とも定期的に軍事連携に関する会合を設けている状況である。
南シナ海の領有権争いに関しては、カンボジアとラオスは中国からの支援を受けているために中国よりの姿勢を見せていることもあり、アメリカ政府は今後もブルネイを含む周辺国との軍事連携を強めていく方針であるとみられている。