中国はアメリカに南シナ海問題に介入しないよう要求

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中国外務省はアメリカ政府に対して、南シナ海問題は中国政府と当事国との間だけの問題であり、部外者であるアメリカ政府はこの問題に介入しないようにと要求した。

アメリカ政府では、ドナルド・ジョン・トランプ氏が大統領に就任した事に伴い、中国政府が近隣諸国(ベトナム・フィリピン・マレーシア・ブルネイ・台湾)からの承諾を得ずに強硬的な開発を進めている、南シナ海問題に対して強硬的な立場をとっている。23日には米政府のスパイサー・ホワイトハウス報道官が「アメリカ政府は南シナ海で一方的な開発を進める中国政府の行動を容認出来ず、今後の人工島建設を阻止する方針である。」と述べていた。

中国外務省で24日に実施された定例記者会見の際に、記者から「アメリカの報道官が、アメリカ政府は南シナ海における国際水域を守るための行動を行う、と発言しました。中国政府の見解を教えて頂けませんでしょうか。」との質問が行われた。この質問に対して、中国外務省の報道官は「中国政府の南シナ海問題に対する立場は一貫して変わっていません。中国政府は、この地域における議論の余地がなく疑いが無い領有権を所有しています。私達は関係国との直接交渉により、南シナ海で発生している紛争の平和的解決を進めています。アメリカ政府は南シナ海における紛争当事国ではありません。アメリカ政府は、事実を尊重し南シナ海の平和と安定に混乱を起こすような発言や行動を控えるように要求します。」と述べた。