中国が南シナ海で戦闘機格納施設を建設
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アメリカ合衆国のワシントンD.C.に本部を置く民間のシンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)は、中国政府が南シナ海の南沙諸島に建設した人工島において、軍用機も利用できる航空機格納庫を建設した可能性が非常に高い事を発表した。
CSISは最近に撮影した衛星写真を詳細に調査したところ、南シナ海の南部に位置する南沙諸島(スプラトリー)の、ファイアリクロス礁・スビ礁、ミスチーフ礁で建設された格納庫は、中国軍が使用するいかなる戦闘機も格納出来る状況である事が判明した。民間機がこの礁において離発着しており、軍輸送機がファイアリクロス礁に到着し滞在した実績があることからも、同様に戦闘機も運用出来るとしている。格納庫には戦闘機が格納されている事が確認出来ていないが、戦闘機が格納出来る状況であることからも、これは完全な軍事拠点であるとしている。3つの礁において戦闘機を運用出来る状況は驚異的な状況であり、何かしらの軍事的意図があるとしている。
中国外務省と国防省からは現時点では声明などは発表されていないが、中国外務省においては礁における軍事施設の建設は軍事的な意図が無いとの主張を従来から繰り返しているため、今回も同様の主張を行うとみられている。