中国外相がアセアン会議出席、南シナ海問題で対中包囲網の切崩しへ
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中国外務省は、王毅外相が24日から27日の日程でラオスのビエンチャンで開催されるASEAN関連会議に出席する事を発表した。
王毅外相は「中・ASEAN外相会議」「ASEAN+3外相会議」「東アジア首脳会議(EAS)参加国外相会議」「ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合」に参加する。王毅外相はこれらの会議を通じて、アセアン加盟国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)との関係強化を図っていく。また、南シナ海問題で仲裁裁判所が中国の主権を否定する判決を下したために、フィリピン政府とは非公開の会談が行われるとみられている。親中派であるラオス政府とカンボジア政府とも個別の会談を行い、南シナ海問題においては引き続き中国政府を支持していくよう要請するとみられている。
日本政府からは岸田文雄外務大臣らが、これらのASEAN関連会議に出席する。日本政府は、これらの会議を通じて「中国政府は南シナ海問題で仲裁裁判所が下した判決に従うべき」との従来の主張をASEAN加盟国に訴えていく方針である。