中国外相がアメリカ国務長官に仲裁裁判所は茶番と
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王毅外相とアメリカのケリー国務長官は6日に電話会談を行い、王毅外相はハーグ仲裁裁判所が行っている事は欧米の都合の良いように結果をだそうとしている茶番であるとケリー国務長官に伝えた事を中国外務省と中国メディアは発表した。
アメリカ政府は、オランダのハーグ仲裁裁判所が南シナ海問題で12日に裁定を下す前に、中国政府の暴発を防ぐためにも事前の話し合いが必要と判断したため、今回の電話会談が実施される事となった。
王毅外相は「仲裁裁判所が行っている事は、中国政府の同意を得ておらず、激しい内政干渉である。そもそも仲裁裁判所には南シナ海の管轄権があるわけではなく、裁定にも法的な効力があるわけではない。欧米の都合の良いように結果をだそうとしているだけである。アメリカ政府も、この問題には関わるべきではない。中国政府は自国の領域を守るためにも、仲裁裁判所がどの様な結果を言い渡したとしても、断固として南シナ海を守る。仲裁裁判所が行っている事は、この地域の平和と安全を害している。こんなことは茶番である。」と述べた。
ケリー国務長官は「仲裁裁判所は公平に物事を判断しており、この結果は全ての国が受け入れるべきである。どの様な裁定が下ったとしても、全ての国が落ち着き結果を受け入れる事が必要である。」と述べた。
中国国営通信社である新華社等の中国メディアでは、今回の電話会談を報じるとともに仲裁裁判所とアメリカ政府の行動は内政干渉を行うものと強く批判している。アメリカ政府がこれ以上の内政干渉を行うのであれば、中国政府も軍事対決の準備をすべきであるとも述べていた。