中国は南シナ海問題でアフリカのモザンビークとトーゴの支持を獲得

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中国外務省は、アフリカのモザンビーク政府とトーゴ政府は、南シナ海の領有権問題において中国政府を支持する事となったと発表した。

中国の習近平国家主席は18日にモザンビークのニュシ大統領と会談を実施していた。この会談の際には、現在の友好関係を更に発展させ、戦略的パートナーシップの関係となる事に合意した共同声明を発表している。関係を強化する分野としては、経済・インフラ整備・エネルギー関連・貿易・製造・食品などが挙げられており、両国の関係を強化したうえでwin-winの関係を目指していく事となった。また、中国政府がベトナム政府・フィリピン政府・マレーシア政府・インドネシア政府などと争っている南シナ海の領有権問題も議題にあがり、モザンビーク政府は中国政府を支持する事に同意している。

中国外務省で実施された定例記者会見の際に報道官は「アフリカのトーゴ政府は、南シナ海の領有権問題は平和的に2国間のみの話し合いで解決されるべきであり、この問題においては中国政府を支持する事となった。」と述べた。また「アフリカのモザンビーク政府との会談を実施した結果、両国は戦略的パートナーシップの関係となる事に合意し、経済協力に関する協力文書の締結を実施した。また、南シナ海の領有権問題においては中国政府を支持する事となった。」と述べている。

中国外務省は、南シナ海問題でアフリカのモザンビーク政府とトーゴ政府からの支持を獲得したと発表したが、南シナ海から遠く離れているアフリカの両政府が、南シナ海における実態をどの程度把握しているかはかなり不明である。先日のニュース(アフガニスタンは南シナ海問題で中国を支持)でも報じているが、中国政府は南シナ海問題においては支持する国数を増加していく方針であり、今後も同様の活動が続けられていく方針である。