AIIB初の融資が正式決定、今後も欧州復興開発銀行との協力を継続

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中国政府が主体となり運営しているアジアインフラ投資銀行(Asian Infrastructure Investment Bank)は、欧州復興開発銀行(EBRD)と共同でタジキスタンの道路建設への融資を行う事を発表した。

AIIBとEBRDが協調融資を行うのは、ウズベキスタンの国境とタジキスタンの首都ドゥシャンベを結ぶ道路となる。両者は今後も協力を続けていき、他の開発プロジェクトにおいても協調融資を行う方針である。EBRDでは、アジア地域におけるインフラ整備を行うAIIBを評価しており、今後も投資を行う際に必要となる各種ノウハウをAIIBに提供していく。AIIBでは設立したばかりのため、投資に必要となる各種ノウハウがないため、他の国際金融との協調融資を実施していく方針である。

日本政府は、アメリカ政府と共同主体となり運営しているアジア開発銀行(ADB)を軸として、AIIBに対抗していく方針である。ADBの総会が今月の5日に閉幕したが、この際に日本の麻生財務大臣などが出席し「日本政府は質の高いインフラ整備を推進していく。ADBの場合は初期投資が高くなるインフラ整備も存在するが、長期間にわたり安心・安全を担保するインフラは、最終的にはコストが安くなるものである。」とAIIBを念頭においたコメントをしている。