中国は北方領土問題に介入しない代わりに南シナ海に介入しないよう要求
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中国外務省は、日本政府がロシア政府へ返還を求めている北方領土問題に関しては、中国政府は当事国では無いためどちらかの味方をするなどの介入はしないが、同様に南シナ海の領有権問題も当事国ではない国に対しては介入しないよう求めた。
日本政府は、ロシア政府が実効的に支配している北方領土の4島(択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島)対して長年に渡り返還を求めているが、ロシア政府はこの返還に応じていない。さらに、ロシア外相などは、日本政府が北方領土の返還を求めていることは、第二次世界大戦の結果を受け止めていないという旨の主張を行っており、これらの主張は他国においても報道されていた。
中国外務省で開催された2月23日の定例記者会見の際に、記者からの日本政府とロシア政府が争っている北方領土問題に関して中国政府はどう思うか?という質問に対して、北方領土問題は日本政府とロシア政府のみの問題なので当事者ではない中国政府は平和的に解決されることを望むだけです、と外務省の報道官は見解を示した。しかしながら報道官は、南シナ海問題においては、北方領土問題と同様に当事者では無いアメリカや日本などの国に対しては介入しないよう要求した。