中国はアセアン経済共同体の設立を祝福、南シナ海問題は未解決のまま

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アセアン経済共同体(AEC)が2015年12月31日付けで設立されたが、中国政府はこの共同体の設立を歓迎し今後は様々な分野において協力する方針であることを、中国外務省の12月31日の定例記者会見において明らかにした。

この定例記者会見において報道官が記者からの質問に答える形で中国政府の見解を明らかにした。この見解によると、中国政府はASEAN経済共同体の設立を祝福し歓迎する。この共同体は東南アジアの国々の連携を強化することにつながり、素晴らしい共同体である。また、中国政府とアセアンの関係は深く、2016年には対話樹立25周年を迎えることとなった。中国政府はアセアンにとって良きパートナーかつ良き隣人であり、両者は実りある良き関係を構築してきている。今後も両者間の貿易や文化の交流を深め関係を強化するための努力を中国政府は続けていく。

中国外務省の12月31日の記者会見においては、中国政府とアセアンの関係は円満であるとアピールしていたが、ASEAN加盟国のベトナムやフィリピンと南シナ海における領有権問題で争っており、1月2日および1月4日には、この問題に関連してベトナムを批判する声明を発表している。