アセアン域内の鶏肉生産会社の再編・巨大化が進む
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アセアン域内全体で鶏肉の消費量が増加していることに伴い、この域内における鶏肉生産会社の再編・巨大化が進んでいる。インドネシアの複合企業のサリム・グループ(Salim Group)は、マレーシアのペナン州の養鶏業者CABチャカランと、鶏肉事業を手掛ける合弁会社をインドネシアに設立することを発表した。
インドネシアの複合企業のサリムグループは、1916年に中国で生まれた創業者のスドノ・サリムが1938年にインドネシアに移住した後に設立されたアジア最大級のコングロマリットである。日本企業との繋がりも深く、NTTグループや日産などの自動車メーカーとの協業も実施している。
今回設立される合弁会社により、サリムグループの主導の元、CABチャカランの持つノウハウを生かしてインドネシアにおいて養鶏から鶏肉の生産・加工・販売までを一貫して行う大規模な事業が展開されることとなった。
アセアン域内の鶏肉生産国としては、タイのチャロン・ポカパン・グループが先行しており、巨大な市場を押さえているが、域内全体では今後も鶏肉の消費量が増加するとみられているため、今後も鶏肉生産会社の再編は進む見込みである。