外務省は海外渡航者に安全意識を向上させるためのキャンペーンを実施

• 25 6月 2015

近年ではシリアにおける邦人殺害テロ事件に代表されるように、日本人が海外でテロ・犯罪に巻き込まれる事案が発生している。海外は日本と環境が異なるため、渡航する前に現地の安全に関する様々な情報を確認する必要があるが、これらの情報が容易に入手出来ない・入手方法が分からないなどの問題が発生していた。そのため日本政府は、7月1日から7月31日までの間「海外安全キャンペーン」として、日本国民を対象として海外渡航する際の安全意識を向上させるためのキャンペーンを実施することを発表した。なお、タレントの小島瑠璃子さんをイメージキャラクターとしている。

この「海外安全キャンペーン」期間中は、日本国内の国際空港などで「たびレジ」をPRするイベントを実施し、公共交通機関・旅行会社・全国パスポートセンターなどへポスターを掲示する予定である。また、このリーフレットの配布やインターネット広告などを行い、国民の安全意識を向上させていく。

7月上旬には「外務省 海外安全アプリ」の運用を開始する予定である。このアプリは「在外邦人の安全対策強化に係る検討チーム」の提言で導入すべきとされていたアプリである。GPS機能を利用した危険情報の表示、渡航情報のプッシュ通知、インターネット環境のないオフライン時の緊急連絡先閲覧などのスマートフォンのアプリならではの機能を付帯させていく予定である。このアプリは随時改修していき、「たびレジ」との更なる連携などを行い国民が使いやすくしていく方針である。