日本の2014年ODA実績支出総額は2位から4位に下落
日本はアセアンを始めとする途上国にODA(政府開発援助)を実施しており、経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)事務局は、2014年(暦年)の各国のODA実績(暫定値)を8日に発表した。日本はドルベースでのODA支出総額(グロス)実績が前年比から30.6%減の156億2,954万ドル(円ベースでは1兆6,543億円(前年比24.7%減))となり、これはDAC加盟28カ国のうち4位となり、2013年の2位からダウンした。
この発表によると、2014年における「ODA実績支出総額」の1位はアメリカの336.2億ドル(前年比:3.8%増)、2位はイギリスの200.9億ドル(前年比:9.9%増)、3位はドイツの189.1億ドル(前年比:16.6%増)、4位に日本が続く。
貸し付けの返済額を含めた「ODA実績支出純額」では、1位はアメリカの327.3億ドル(前年比:3.9%増)、2位はイギリスの193.9億ドル(前年比:8.5%増)、3位はドイツの162.5億ドル(前年比:14.2%増)、4位はフランスの103.7億ドル(前年比:-8.5%増)、5位に日本の91.9億ドル(前年比:-20.7%増)が続く。
日本の外務省は、今年のODA実績が対前年比で大幅に減少している理由として、円安の進行によりドルベースでの金額が減少したなどを挙げている。そのため、一昨年(2012年)の実績を円ベースで比較した場合には、2014年の支出総額は11.1%増、支出純額は14.9%増と増加している。
【2014年のODA実績支出総額(暫定値)】
1位.アメリカ:336.2億ドル
2位.イギリス:200.9億ドル
3位.ドイツ:189.1億ドル
4位.日本:156.3億ドル
5位.フランス:123.2億ドル
6位.スウェーデン:62.3億ドル
7位.オランダ:57.3億ドル
8位.ノルウェー:54.1億ドル
9位.カナダ:42.4億ドル
10位.オーストラリア:42.1億ドル