八十二銀行はベトナム・カンボジア・ラオスにおけるサポートを強化
長野県長野市に本店を置く地方銀行の八十二銀行は、メコン川流域の各国における取引先のサポート態勢を一層強化するため、ベトナム・カンボジア・ラオスの大手銀行と、業務提携に関する覚書を締結したことを12月25日に発表した。八十二銀行は地銀の中でも財務体質が良好なこともあり海外への進出を独自に行っており、シンガポール、上海などに駐在員事務所を設立している。
この発表によると、日本の地方銀行でカンボジアのカナディアバンクとラオスのラオス外国貿易銀行と業務提携を実施するのは八十二銀行が初めてとなる。今回の業務提携により、ベトナム、カンボジア、ラオスに進出する企業に、口座開設・外国為替・送金・現地通貨建融資などの総合的な金融サービスを提供することが可能となった。また、各国の投資環境、法令、税制等の情報も提供する。
八十二銀行はタイの大手銀行のカシコン銀行と2005年に既に業務提携を締結しており、現在は2名の行員を同行に派遣し、多くのタイ進出企業にサービスを提供している。今後は、今回の業務提携を元に、メコン川流域の各国にネットワークを拡充し、ASEAN経済共同体の動きに向けたサポート態勢を充実させていく。
【国毎の提携銀行の概要】
・ベトナム
銀行名称:ベトコムバンク(ベトナム外商銀行)
銀行名称(英名):Joint Stock Commercial Bank for Foreign Trade of Vietnam
拠点数:約400
規模:資産規模でベトナム第3位の大手商業銀行
・カンボジア
銀行名称:カナディアバンク
銀行名称(英名):Canadia Bank PLC
拠点数:約50
規模:資産規模でカンボジア第2位の民間商業銀行
・ラオス
銀行名称:BCEL(ラオス外国貿易銀行)
銀行名称(英名):Banque Pour Le Commerce Exterieur Lao Public
拠点数:約70
規模:ラオス最大の商業銀行