日本はベトナム・インドネシア・フィリピンに対して観光ビザの申請手続きの簡略化を実施

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日本政府は東京でオリンピックが開催される2020年までに外国人の訪問者を2,000万人以上とすることを目的としている。この目的を達成するための施策のひとつとして、ベトナム・インドネシア・フィリピン国民の定められた一部の人に対して、観光ビザの申請手続き簡略化を開始したことを11月20日に日本の外務省は発表した。

今回の観光ビザの申請手続きの簡略化は、今年の6月に開催した観光立国推進閣僚会議で決定したビザ緩和措置の一つである。対象となる人は、それぞれの国の日本の国在外公館(大使館など)が指定した現地の旅行会社のパッケージツアー(滞在期間15日以内)に参加する人に対してである。個人の旅行者および観光以外のビジネス目的などの場合には適用が行われない。

観光ビザの簡略化を実施すると不法行為(不法滞在・犯罪など)を行う目的で入国する人が増える可能性が高まるが、このリスクを軽減させるために、対象者を事前に認可した旅行会社のツアーに参加する者のみとしている。ビザの申請書類も、旅行会社がツアー参加者分をまとめた上で日本政府に提出するため、政府側の関係書類の整備・確認などの事務作業の手間を軽減出来るメリットがある。

現時点(11月20日)で認可されている各国での旅行会社の数は以下である。

ベトナム:56社
インドネシア:2社
フィリピン:2社