バングラデシュの人材育成・衛星システム・石炭火力発電への支援

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日本政府は、バングラデシュに対して人材育成と全球測位衛星システム連続観測点高密化と超々臨界圧石炭火力発電計画に対する支援を実施することを発表した。

人材育成への支援は、無償資金協力「人材育成奨学計画」として供与限度額4億2900万円で実施される。この計画では、バングラデシュの若手行政官などが日本で修士又は博士の学位を取得するために必要な学費等を供与するものである。この協力により、最大で修士課程30名と博士課程3名のバングラデシュの行政官等が自国の開発や経済発展に必要な各分野の専門的知識を習得することが可能となる。

全球測位衛星システム連続観測点高密化への支援は、無償資金協力「バングラデシュにおける全球測位衛星システム連続観測点高密化及び験潮所近代化計画」として供与限度額12億5000万円で実施される。この計画では、バングラデシュ全土で高精度かつ効率的な測量・地図作成を可能とするために、既存の全球測位衛星システム連続観測点(電子基準点)及び験潮所を増設するものである。

超々臨界圧石炭火力発電計画への支援は、円借款「マタバリ超々臨界圧石炭火力発電計画(V)」として供与限度額1,431億2,700万円で実施される。この計画では、近年の経済成長や工業化進展により電力需要が急増するバングラデシュの南東部チッタゴン管区マタバリ地区に定格出力の高効率超々臨界圧石炭火力発電所及び関連設備として石炭輸入用港湾・送電線などを建設するための資金を融資する。今までもこの発電所建設に向けて四回にわたる融資を実施しており、今回は第五期目の融資となる。