長野県は県産の加工食品の海外展開を支援、講演会開催
長野県の産業労働部は、長野県産の加工食品の海外展開支援に関する講演会を7月2日に工業技術総合センター食品技術部門で開催することを発表した。
講演会で予定されているプログラムは、長野県営業本部営業局から「県産加工食品の海外での販路開拓に関する県の支援策について」、中央葡萄酒株式会社から「日本ワインの海外展開について ~KOJ(Koshu Of Japan)の挑戦~」、株式会社三菱総合研究所から「長野県産食品の海外展開の方向性について~食のグローバルマーケッティング支援事業報告書より~」としてそれぞれ説明が行われる。
「県産加工食品の海外での販路開拓に関する県の支援策について」では、長野県では農林水産物・加工食品・伝統工芸品等の県外での販路開拓・拡大に向けた営業活動と情報発信などを実施し、生産から販売まで一貫した本県のマーケティング支援体制を構築するため長野県営業本部を設置している。この説明では、長野県営業本部が今年度実施する加工食品の海外での販路開拓に関する支援策について説明される。
「日本ワインの海外展開について ~KOJ(Koshu Of Japan)の挑戦~」では、KOJは関東経済産業局JAPAN Brandの採択を受けて、2009年に甲府商工会議所等が事務局となり山梨県内ワイナリー15社を軸として結成されたものである。このKOJは、ハイエンド市場であるロンドンで、翌年1月から甲州のプロモーション活動を開始しており、この活動が説明される。
「長野県産食品の海外展開の方向性について~食のグローバルマーケッティング支援事業報告書より~」では、三菱総合研究所は長野県産食品の海外展開拡大を目的として、対象品目を日本酒・ワイン・そば・みそ・寒天・高野豆腐・菓子・瓶詰・缶詰と設定し、ターゲット国を中国、米国、フランスとした上で訪日経験のある消費者を対象とした市場調査を実施している。この内容を報告するとともに、他事例の展開を参考として品目別海外展開の方向性を提案する。