愛知県は定住外国人等の活躍を促進
愛知県は、定住外国人等の活躍を促進させるため、外国人雇用促進事業の業務を行う委託先の募集を開始した。
愛知県では、中小企業を中心として人手不足感が広がる中で、女性や高齢者などに加えて永住者を始めとする就労制限のない外国人(定住外国人等)の活躍も必要になっている。そのため、県内企業の外国人雇用に対する理解を深めるとともに、就職面接会の開催や専門家を派遣することにより、定住外国人等の雇用を促進し、県内企業の人手不足の解消を図る事業を実施することを決定した。この決定にともない、この事業を実施する業務委託先の募集を開始した。
委託業務の主な内容は、「外国人雇用マニュアルの作成・配布」「企業向け外国人雇用セミナーの開催」「就職面接会の開催」「コンサルタントの派遣」となる。委託契約限度額は、消費税及び地方消費税を含めて約1358万円となる。
「外国人雇用マニュアルの作成・配布」で作成するマニュアルは、定住外国人等を中心に外国人の雇用方法・留意点・必要な手続き等の記載し、中小企業における外国人雇用に関する好事例の紹介する必要がある。また好事例は、県内の外国人を雇用している10 社程度の中小企業を訪問し、外国人や日本人社員等に対して企業の取組等について聴取を行うなどして情報を収集する必要がある。
「企業向け外国人雇用セミナーの開催」は、名古屋地区、尾張地区、西三河地区、東三河地区の別に各1回、合計4回開催する必要がある。このセミナーでは、上記の外国人雇用マニュアルを使用して、中小企業における外国人雇用に関する好事例の紹介などを行い、外国人雇用に対する理解を深める必要がある。また、参加者に対するアンケートを実施し、その集計と分析を行う必要がある。
「就職面接会の開催」は、名古屋地区、尾張地区、西三河地区、東三河地区の別に各1回、計4回開催する必要がある。この面接会は、企業と定住外国人等のマッチングを図るものであり、外国人参加者と企業のコミュニケーションを円滑に行うために、外国人参加者の状況を踏まえ、英語、中国語、ポルトガル語等の複数言語の通訳を配置する必要がある。