総務省が日本の災害風評被害対策等を支援、放送コンテンツ海外展開

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日本の総務省は、北海道胆振東部地震等によってもたらされた災害風評被害対策などを支援する活動の一環とした「放送コンテンツ海外展開強化事業(災害風評被害対策型)」の採択候補が決定したことを発表した。

この事業は、民間事業者等が北海道胆振東部地震等によってもたらされた災害風評被害を払拭するために、被災地域の魅力を発信するコンテンツを制作して海外において放送して、それらの効果を測定することにより、訪日観光客の増加、TPP/日EU・EPAの活用促進に資する情報発信等を促進することなどを目的として実施されるものである。今回の事業では、1エピソードあたり主として30分程度の番組を放送する「類型A」と、1エピソードあたり5分程度の番組を高頻度で放送する「類型B」に分けて公募された。

「類型A」は、4つ採択された。1つ目は、北海道テレビ放送株式会社がタイに向けて、北海道の情報を海外発信するレギュラー番組の外国人MCが個人旅行やナイト観光などを体験し元気な北海道を紹介する番組となる。2つ目は、株式会社テレビ北海道が台湾に向けて、現地の紀行番組で北海道の観光情報とともに農林水産物の生産者や食品関連企業等が災害をばねに飛躍する姿を紹介する番組となる。3つ目は、札幌テレビ放送株式会社が台湾・シンガポール・インドネシアに向けて、自然・食・文化に触れるサイクルツーリズムをテーマにドローンや移動撮影を盛り込み平常で安心な北海道を紹介する番組となる。4つ目は、北海道文化放送株式会社がマレーシアに向けて、マレーシアの二人組が「食」をテーマに美味しい食材や人々との出会いを交え元気な北海道の魅力を伝える番組となる。

「類型B」は、5つ採択された。1つ目は、株式会社コムブレインズがフィリピンに向けて、現地の情報番組でフィリピン人家族が新千歳空港直行便で訪日し北海道のグルメ・観光を満喫する様子を紹介する。2つ目は、北海道テレビ放送株式会社がフィリピンに向けて、大ヒット映画を契機に北海道への興味を刺激する珍百景・グルメ・災害から立ち直った人々の笑顔を紹介する。3つ目は、株式会社ブレインがベトナムに向けて、現地紀行番組の制作チームが「元気な北海道」を徹底取材し観光エリアに加えオフシーズンの北海道の魅力も紹介する。4つ目は、札幌テレビ放送株式会社が香港に向けて、体験型観光を求める訪日リピーター向けにサイクルツーリズムを通して美瑛・富良野の花や畑などの絶景を紹介する。5つ目は、北海道放送株式会社が香港に向けて、現地の人気子ども番組の司会者がサービス体験等を通じて子ども目線も交えて北海道各地の魅力を紹介する。