2018年のRCEP交渉は飛躍的に進展、首脳会議

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ASEAN10か国とオーストラリア・ニュージーランド・インド・中国・韓国・日本の合計16か国の首脳級が集まる「RCEP首脳会議」が14日にシンガポールで開催された。

首脳会議では、議長を務めるシンガポールのリー・シェンロン首相から、反グローバリゼーションの動きが高まる中でRCEPの重要性は高まっており、RCEP交渉は2018年に実質的な進展があり、2019年に妥結する準備ができているとの発言が行われた。

安倍総理は、議長国のリー首相のイニシアティブに謝意を表明するとともに、保護主義的な動きが高まりつつある中でRCEPの戦略的重要性は一層高まっており、この地域に自由で公正なルールに基づくマーケットを作り上げて自由で開かれたインド太平洋を実現すべきとの旨を述べた。また、「TPP11」に関しては、日本が議論を主導し年内に発効するが、関税を実質的に削減しヒト・モノ・カネのやりとりを活発にすることが極めて重要であり、質の高いRCEP協定の早期妥結の重要性を強調した。

その他の出席者からは「2018年のRCEP交渉は飛躍的に進展した」「2019年のRCEPの妥結にコミットしていくことが死活的に重要である」「RCEPは世界の経済成長センターであるインド太平洋地域の更なる経済発展ばかりでなく貧困の解消にも貢献する」等の発言も行われた。