ASEAN関連会合が開催、議長国はシンガポール
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ASEAN関連会合が25日から開催された。
今年のASEAN議長国はシンガポールが担当している事から、今年のASEAN関連会合はシンガポールで開催されている。27日には外相会談、28日には首脳会談が実施される。会談終了後には、議長声明が発表される予定である。
今年の会合で主要な議題となっているのは、中国政府が関連諸国の了承を得ない強硬的な開発を続けている南シナ海問題となる。この問題に対しては、ベトナム政府がASEAN全体で一致して対応すべきと主張している一方で、中国政府からの多額の支援を受けているカンボジアやラオス等は、ベトナム政府の主張には同意していない状況である。また、当初は中国政府と強硬的に争っていたフィリピン政府も、中国政府からの多額の支援を前提とした話し合いに応じている状況である。一方で、インドネシア政府とシンガポール政府は、中国政府はオランダのハーグ仲裁裁判所が下した判決に従うべきと主張している。
会合では、ミャンマーで発生している、いわゆるロヒンギャ問題等も取り上げられている。また、TPPや東アジア地域包括的経済連携(RCEP)等の自由貿易協定に関しても議論が実施される予定である。