JR東がタブレットを活用し外国人旅行者に英語音声で情報提供
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東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は、タブレット端末を活用して訪日外国人旅行者向けのサービスを向上させている事を発表した。
車内におけるダイヤ乱れ等の際の英語による情報提供は、今までは文字情報と英語音声ともに情報量が少なく、英語音声を出力するまでに時間を要するという課題があった。そのため、常磐線に乗務する綾瀬運輸区の乗務員が開発したシステムを実用化させた「異常時放送英文化アプリ」を乗務員が携帯しているタブレット端末に導入し、訪日外国人旅行者に向けて、ダイヤが乱れた際の英語音声による情報提供を充実させる事となった。
このアプリは、列車の運行状況などを伝える社内向けの放送を文字化した情報をもととして、自列車のみならず他線区の情報も含め英語放送分(約4700種類)のなかから、乗務員が放送すると予測される候補文をアプリ上に日本語と英語で提案するものである。この候補文を乗務員がタップする事で、英語音声をタブレット端末から出力し、車内放送として流すことが可能となる。このアプリを使用することで、ダイヤの乱れの理由に応じて、タイムリーに英語音声による情報提供が可能となる。
使用開始時期は、2018年5月から使用開始となる予定である。なお、綾瀬運輸区では3月21日から先行して使用を開始している。