キルギスの母子保健と薬物管理の支援に7億円の無償資金協力

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日本政府は、中央アジアに位置するキルギスに対して、母子保健と薬物管理を支援するために合計で約7億円の無償資金協力を実施する事を発表した。

母子保健に関する支援は、「母子保健強化計画(UNICEF連携)」として、3億9,200万円の供与がおこなわれる。この支援計画では、キルギスの医療施設の整備・医療従事者の能力強化・ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成のための保健医療政策の策定支援等を行うものである。キルギスでは所得や地域による大きな医療格差が存在しているため、この計画を実施する事により対象地域の約92万人の5歳児未満の子供と約15万人の妊産婦が適切な医療サービスを受けられるようになることが見込まれている。

薬物管理に関する支援は「薬物管理支援計画(UN連携/UNODC実施)」として、3億1,100万円の供与がおこなわれる。この支援計画では、キルギスの薬物管理に対する法制度構築・国内関係省庁の能力強化・薬物適正管理支援・国内外関係機関との協力体制構築等の支援を行うものである。キルギスでは国境管理体制や国内の薬物管理体制上の問題からロシアや欧州への違法薬物の輸送経路の一つとなっているため、この計画を実施する事によりキルギス国内の関係省庁職員の能力が強化され、麻薬関連犯罪の阻止に繋がることが見込まれている。