中国はRCEP締結を急ぐ、TPP早期署名を受けて

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中国外務省は、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の締結を早急に進めていく方針である事を明らかにした。

中国外務省で30日に実施された定例記者会見の際に、記者から「シンガポール首相府は、今年のASEANと中国における最優先事項は、RCEPを締結する事であるとインタビューで述べました。シンガポールとしてもRCEPは高い水準を保った協定になると期待しているとも述べました。この件に関するコメントを頂けますでしょうか?」との旨の質問が行われた。

この質問に対して中国外務省の報道官は「私はこの発言に注目しており、この発言を歓迎します。RCEPはアジア太平洋地域における最も重要な自由貿易協定の一つであります。これが締結されると、最大の人口をカバーし、多様な国が参加し、活力あふれる自由貿易ゾーンとなるでしょう。RCEPの早期締結は、地域と世界経済の発展に対する信頼を深めて、アジア太平洋地域における自由貿易地域の建設を進める事となります。中国はRCEPの交渉を重視しています。また、ASEANの中心性を完全に尊重しており、シンガポールを含むすべての国との間における調整を強化し、可能な限り交渉を早期に実施し、地域経済の統合に貢献していきます。」との旨の回答を行った。

日本政府は、RCEP交渉国(ラオス・ミャンマー・カンボジア・タイ・ベトナム・ブルネイ・マレーシア・インドネシア・フィリピン・シンガポール・オーストラリア・インド・ニュージーランド・中国・韓国・日本)にも参加している。一方で、日本政府が主導して発効を急いでいるTPP11は3月に正式署名を行う予定であり、中国政府はTPPには参加していない。そのため中国政府は、RCEPの早期締結と発効を急いでいる状況である。