スリランカは日本と海洋・安全保障の協力強化へ、脱中国へ
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日本の外務省は、外務省の戦略的実務者招へいにより訪日しているスリランカのルワン・ウィジャヤワルダナ国防担当国務大臣と中根一幸外務副大臣が昼食会を開催し意見交換を実施した事を発表した。
中根副大臣からは、日本政府は2015年から発足しているマイトリーパーラ・シリセーナ大統領による国造りを引き続き支援していく方針である事を説明するとともに、昨年5月のシリセーナ大統領の訪日と今年4月のラニル・ウィクラマシンハ首相の訪日の成果を踏まえて、経済・海洋・安全保障の分野を中心とした二国間の包括的パートナーシップを引き続き強化していきたい旨が述べられた。
ウィジャヤワルダナ大臣からは、今までの日本政府からの支援に感謝の意が述べられるとともに、経済・海洋・安全保障・国民和解等の分野において二国間協力が着実に進展しており、今後も両国間の友好関係を強化していきたい旨が述べられた。
海洋・安全保障分野における協力に関しては、両者は更なる協力・交流を一層深めていく事に合意した。
スリランカ政府では、隣国の大国であるインド政府に対抗するために中国政府との防衛協力を進めている。しかしながら中国政府との協力を進めた結果、スリランカ南部のハンバントタ港の運営権が99年間にわたり中国企業が握る事態が発生してしまっている。そのため、中国依存から脱却するために、日本などの他国との間における協力を早急に進めている状況である。