日・ASEAN情報セキュリティ会議、人材育成で協力推進

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内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター・総務省・経済産業省は、「第10回 日・ASEAN情報セキュリティ政策会議」をシンガポールで10月10日から11日まで開催した事を発表した。

日本政府では、アセアン加盟国との間における情報セキュリティ分野における協力を深化させる事等を目的として『日・ASEAN情報セキュリティ政策会議』の会合を定期的に実施していた。今回はシンガポールで第10回となる会議が開催される事となり、協力内容に関連する協議が実施された。

『日・ASEANにおけるサイバーセキュリティ関連の情報共有体制の更なる強化』に関しては、日本とアセアンにおけるサイバーセキュリティ関連の情報共有体制等を目的とした政府間の情報連絡演習及び机上演習に関して、今年度の成果を確認した。来年度以降も内容をさらに実践的なものとしたうえで、参加機関及び参加者も拡大して継続的に実施することで合意した。

『重要インフラ防護に関するガイドラインに基づく実施状況の調査と今後の方向性』に関しては、前回の会合において改訂された重要インフラ防護のための共通ガイドラインに基づき実施されたアセアン側の実施状況の調査結果が報告された。

『人材育成における協力の推進』に関しては、サイバー分野の人材育成のため、今までに実施してきた短期研修・ワークショップに加えて今年度より開始された日本の大学にASEANの留学生を受け入れる長期研修プログラムの実施状況が報告された。

なお、今回のASEAN加盟国側からの参加者は、ブルネイからは情報通信技術産業庁、カンボジアからは郵便電気通信省、インドネシアからは通信情報省、ラオスからは郵便通信省、マレーシアからは国家サイバーセキュリティ庁、通信・マルチメディア省、通信・マルチメディア委員会、ミャンマーからは運輸・通信省、シンガポールからはサイバーセキュリティ庁、タイからはデジタル経済社会省、ベトナムからは情報通信省が参加している。