タイ・シンガポール・マレーシアと医療・保健分野の関係強化

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日本の厚生労働省は、タイ・シンガポール・マレーシアとの間において、それぞれ医療・保健分野における協力覚書を締結した事を発表した。

タイ政府との間では『日本国厚生労働省とタイ王国公衆衛生省との間の保健・医療分野における協力に関する覚書』を締結した。この覚書では、「先進的な医療技術、医薬品及び医療機器の費用効率に優れた方法での活用」「麻薬、向精神薬及び新精神作用物質に関する情報の交換」「保健・医療サービス及びグローバルな衛生政策立案に当たる医療従事者の人材育成」「特定のがん及び糖尿病で増大している非感染性疾患(NCD)への対応」「高齢化社会に関する政策の展開」「伝統医療(伝統医療や漢方薬の研究開発を含む)」等の分野における協力を進めていく事で合意している。

シンガポール政府との間では『日本国厚生労働省とシンガポール共和国保健省との保健・医療分野における協力に関する覚書』を締結した。この覚書では、「健康的な加齢」「非感染性疾患」「保健に関する研究と保健医療分野のロボット工学」「感染症のコントロールと予防」「災害への準備と対応」「その他双方の決定により定める協力分野」において、経験と情報などを共有し、人的交流を行っていく事に合意している。

マレーシア政府との間では『日本国厚生労働省とマレーシア政府間のヘルスケア分野における協力に関する覚書』を締結した。この覚書では、「公的健康保険制度とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」「栄養」「先端医療技術」「生物製剤、伝統医薬品を含めた医薬品」
「健康補助食品」「化粧品」「細胞・遺伝子治療製品(CGTP)」「医療機器」「疾病管理と監督」「医療・保健専門家の養成」「医療・保健の研究開発」等の分野における協力を進めていく事に合意している。

日本の厚生省は、今後はこの覚書に基づき相手国のニーズを加味したうえで、三か国との間における協力を進めていく方針である。