AIIBが世界3大各付け機関から最高評価獲得

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中国政府が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)は、世界3大各付け機関である「S&P グローバル・レーティング」「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」「フィッチ・レーティングス」から最高評価のAAAを割り当てられた事を発表した。

中国外務省で18日に実施された定例記者会見の際に、記者から「世界大手各付け機関のフィッチ・レーティングスはAIIBに対して最高のAAAの評価を割り当てました。ムーディーズ・インベスターズ・サービスでも6月にAIIBにAAAの評価を割り当てていました。これにより、世界3大各付け機関から最高の評価を受けた事となります。この件に関して中国外務省の見解を教えて頂けますでしょうか?」との旨の質問が行われた。

この質問に対して中国外務省の報道官からは「AIIBの発足メンバーである中国政府としては、世界大手各付け機関から最高の評価を獲得出来た事を嬉しく思います。事実としてAIIBの見通しはよく、国際社会に広く認知されている事が示されたと感じます。これらの高評価はAIIBにとっては役立つものであり、AIIBはインフラ開発を推し進めていく事になるかと思います。」との旨の見解が示された。

日本政府側のAIIBに対する見解としては、麻生副総理兼財務大臣が6月30日に実施した閣議後記者会見の際に、記者から「AIIBがムーディーズから最高各付けを割り当てられたと発表しましたが、大臣の見解を教えてください。」との旨の質問が行われ、麻生副総理は「アフリカのボツワナより日本の国債が低いと出したのが確かムーディーズじゃなかったか。その程度ということです。ほかに興味はありません。」との旨の見解を示している。

このムーディーズでは、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)を裏付けとする証券の格付けに関して、不当に高く設定していたとして米司法省や21の州から調査を受けており、約8億6400万ドルを支払う事で今年の1月に和解している。