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日本政府とベトナム政府は、菅義偉内閣総理大臣がグエン・フー・チョン書記長兼国家主席とグエン・スアン・フック首相とそれぞれ会談を実施したことを発表した。

ベトナム政府の発表によると、菅総理大臣が初の海外訪問先にベトナムを選んだのは、インド太平洋地域における平和と繁栄を継続させるためには、ベトナムが重要と認識したからではないかとの見解を示している。また、ベトナム政府にとっては、日本政府は最重要なパートナー国であるとしている。

菅総理大臣とベトナム政府高官との間での会談では、両国関係の深化を図るための意見交換が行われた。菅総理からは、ベトナムが大雨被害を受けていることに対して日本は緊急支援を実施することを決定していることと、ベトナムに防災対策を共有することを約束した。ベトナムが進めている政治・経済両分野での汚職対策や行政改革の取組に対しては、今後も日本は協力を続けていき、共産党員向け研修、行政官を対象とした留学事業等を通じた人材育成分野において、支援を更に強化していきたい旨が述べられた。また、防衛装備品・技術移転協定が実質合意に至ったことは、安全保障協力上の大きな一歩であるとの見解が示された。

南シナ海問題などを含む国際情勢に関しては、協力をさらに深化させていくことで合意した。また、日本はベトナムにおけるテロ対策能力向上のための支援として、無償資金協力「経済社会開発計画」を実施する。

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