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インドネシアのルフット・ビンサル・パンジャイタン海洋・投資担当調整大臣は、インドネシアで設立される政府系ファンドに日本が参画することなどを要請するため訪日しており、首相官邸で和泉洋人首相補佐官との会合などを実施した。
首相官邸での和泉洋人首相補佐官との会合は、12月2日に行われた。この会談には、インドネシア側は国有企業担当大臣と駐日インドネシア大使が同席した。日本側は国際協力銀行代表取締役総裁と次期インドネシア大使が同席した。ルフット大臣は、今回の訪日の目的はオムニバス法に基づき設立されるソブリン・ウェルス・ファンド(政府系ファンド)に日本の参画を促すためであり、このファンドは透明性を持って運用されるとの旨を説明した。国有企業担当大臣からは、ソブリン・ウェルス・ファンドを通じて、外国の投資家は高速道路、空港、港湾などインドネシアの優先的開発事業に投資をしていただけるとの旨を語った。訪日している2閣僚は、元経済産業大臣の世耕弘成自民党参議院幹事長とも会談を行ない、日本の政府と企業がソブリン・ウェルス・ファンドに参画するよう、日本の国会に支援も求めていた。また2閣僚は、三井物産、三菱商事、双日、日本製鉄などの企業とも会合を行った。
ソブリン・ウェルス・ファンド(別称:ヌサンタラ・インベストメント・オーソリティ)は、2021年の初旬に設立される予定であり、内需だけでなく外国からの投資を誘致することで国内経済の回復・復興を図るものである。インドネシア政府は、同ファンドに、すでに75兆ルピアを出資している。
ルフット海洋・投資担当調整大臣とエリック国有企業大臣は、経済産業大臣、国際協力銀行総裁、年金積立金管理運用独立行政法人や様々な金融機関とも話し合いを行う予定である。
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