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韓国の産業通商資源部のユ・ミョンヒ通商交渉本部長とマレーシアのモハマド・アズミン・アリ経済大臣は、4月1日にソウルのロッテホテルで会談を実施した。
会談で両者は、貿易・投資・RCEP・FTA・TPP11(CPTPP)・電池材料・太陽光素材部品・グリーンニューディール・企業間交流などに関して協力を深めるための協議と、コロナ禍でも両国間における交流を拡大させることなどを協議した。ユ・ミョンヒ通商交渉本部長はマレーシアの経済回復に向けた努力を高く評価し、モハマド・アズミン・アリ経済大臣は韓国のコロナ対策能力を高く評価した。また、韓国側からは、マレーシアが韓国のTPP11加盟の支持と協力を行うように正式に要請した。韓国政府が、TPP11参加国に対して、TPP11加盟の協力と支持を正式に要求したのは、今回が初めてとなる。
韓国の文大統領は、新年の辞において、TPP11(CPTPP)への加入を積極的に検討すると明言していた。TPP11に新たに加盟するためには、既存の全ての国との個別協議を実施する必要があるため、今後は日本政府とも正式に加盟に向けた協議を行うことが確実となる。TPP11加盟には、加盟国すべての同意が必要となることから、日本の一国だけでも拒否した場合には、韓国はTPP11に参加することができないこととなっている。なお、有識者の間からは、韓国と日本は産業構造が似ていることもあり、韓国がTPP11に参加した際には、日本企業への悪影響が出てくるとの見方も出ている。
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