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在ブルネイ日本大使館は、海上自衛隊練習艦隊司令官石巻義康海将補以下練習幹部約160名を含む約510名を乗せた練習艦「かしま」と「せとゆき」が、ブルネイのムアラ港に6月6日から6月8日にかけて寄港したことを発表した。

7日午前には、ビデオ会議システムを用いた双方の講話が行われ、日本側は練艦隊司令官ほか部隊首脳部と実習幹部が、ブルネイからは海軍訓練司令官であるウィリー中佐以下海軍の幹部が参加した。ブルネイ海軍からは、ブルネイにおける海上安全保障管轄組織の概要や、ブルネイ海軍のビジョンと任務と各国海軍との交流に関する説明が行われた。練艦隊側からは、日本の掲げる「自由で開かれたインド太平洋」、日本の防衛基本方針や、海上自衛隊の取組について話した。

7日午後には、覚田臨時代理大使は、実習幹部にブルネイ情勢について講話した。講話後の質疑応答の際には、実習幹部からは皇室と王室の関係や、ブルネイの日系企業の活動状況などの質問があるなど、実習幹部のブルネイに対する関心の高さがうかがわれた。

8日には、練艦隊とブルネイ海軍はPASSAGE EXERCISE(PASSEX)をブルネイ沖、南シナ海で行った。「かしま」、「せとゆき」、巡視艦ダルタクワ及び高速警備艇アフィアットの4隻により行った訓練により、双方がお互いの運航に関する専門性と、海上自衛隊とブルネイ海軍との間で運用における相互互換性を確認した。

海自の「かしま」及び「せとゆき」は、日本を5月26日に出発しており、ブルネイ、スリランカ、インドネシア、東ティモール及びフィリピンに寄港し、7月21日に日本に帰国する予定である。

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