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在タイ日本大使館は、タイ保健省で開催された新型コロナを含む感染症に対応する国立実験・研究施設の引渡式典に梨田大使が出席したことを発表した。
この施設は、日本政府が約40年前にODAで支援した保健省医療科学局の建物・施設内に既存の実験・研究施設を改良する形で設置されたものとなる。今後は、ASEANや大洋州地域の保健関係者の研修施設としての機能を担うことも想定されており、タイのみならず地域における新型コロナを含む感染症対策の拠点としての機能を担うことが期待されている。
引渡式典に出席した梨田大使は、日本政府が新型コロナ危機対応のためにWHOに拠出した資金7,600万ドルの一部となる1,150万ドルがタイに振り向けられ、この施設の改築に活用されたことに触れ、バイオセイフティレベル3のこの施設が、今後、ウイルスの検知、検診・治療に関する研究、ワクチン開発において重要な役割を担い、新型コロナ感染症対策に関するタイの取組の一助となることを期待する旨を述べた。また、日本で生産されるアストラゼネカワクチンのタイへの供与を検討している旨も述べた。
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