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日本政府は、タイのバンコクとパタヤにおける性産業従事者および脆弱層に対するHIV検査などを支援するため、2,656,600 バーツの供与を実施する。
タイは、エイズ対策成功事例として挙げられるが、依然として男性間性交渉者(MSM)、トランスジェンダー(TG)の感染率が高いとされている。支援団体スウィングでは、バンコク都とパタヤを活動拠点に性産業従事者を含むMSM、TG等へのHIV移動検査・カウンセリングサービスを無償提供していた。この団体が現在所有する移動カウンセリング車と移動検査車は、老朽化のため早急な入れ替えが必要な状態となっており、バンコク都では野外に机や椅子を並べた移動クリニックを実施しており、適切な検査環境が確保できていない状況であった。更に、新型コロナの影響により無収入状態に陥った性産業従事者やその他の脆弱層に対して、フードトラックによる食料や生活必需品の配布活動を開始したが、借用車による借り上げ費用が団体の財政を圧迫する上、適切な衛生管理ができない状況であった。
そのため、日本政府はこの問題を解決する支援を行うため、「バンコク都およびパタヤにおける性産業従事者および脆弱層に対するHIV移動検査用車両・フードトラック整備計画」に2,656,600 バーツを供与することを決定した。
この支援では、移動カウンセリング車2台、HIV移動検査車、フードトラックを各1台の計4台の活動用車輌を供与する。この支援が実施されることにより、移動クリニックによる性産業従事者等へのHIV検査サービス環境改善・検査数の増加、フードトラックによる食料や生活必需品配布の機動性・衛生状態が向上され、性産業従事者・脆弱層の健康状態及び生活の維持向上に寄与するものとなる。
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