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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、カンボジアの地方における農業支援を行うため、カンボジアの金融機関との間で、カンボジアの農業セクター向け貸付資金として、最大8,500万米ドルの海外投融資による融資契約に調印した。
JICAの見解によると、カンボジア経済における農業セクターの重要性は高く、GDPの約2割、雇用の約3割を占めているが、農業セクターにおける金融アクセスは国内全体の融資額の9%程度に限られており、農民の半数以上が金融にアクセスできていないとしている。また、カンボジアにおける貧困層の約9割は村落部に居住しているといわれ、村落部では住民の約8割が農業に従事しており、村落部における収入は都市部の5割から6割程度に留まるといった経済格差があるとしている。
そのため、JICAはカンボジアのACLEDA Bank plc.(ACLEDA Bank)との間で、カンボジアの農業セクター向け貸付資金として、最大8,500万米ドルの海外投融資による融資契約に調印した。融資は、株式会社三井住友銀行(SMBC)との協調融資であり、両機関で2021年3月に合意したサステナブルファイナンス・フレームワークを適用する。この融資は、カンボジア国内の農業セクターにおける融資残高が最大の金融機関であるACLEDA Bankを通じて、村落部の農民等への金融アクセス向上に貢献するものとなる。
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