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アセアン各国では経済発展により工業化が進み、伝統的に使用していた工芸品および衣服などが、安価に大量生産可能な海外の製品に取って代わられている。各国では伝統工芸品の復興を支援しているが、コストの面から勝てない事もあり衰退の一途をたどっている。これらの伝統工芸品の支援も兼ねて、グッドデザイン賞の制度を運営・認定している日本デザイン振興会は、海外事業連携の一環としてアセアンなどのタイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、シンガポール、ミャンマー、インドから伝統工芸品などの合計57件をグッドデザイン賞に認定したことを発表している。
日本デザイン振興会が10月に発表した2014年度のグッドデザイン賞は、合計3,601件の申請中1,258件の受賞が決定しており、海外事業連携で認定した57件も含まれている。海外の授賞した国では国内のメディアも受賞したことを報じており、一定の注目を集めている。
特にラオスでは、このグッドデザイン賞の受賞を伝統工芸品の復興につなげるべく、政府および協会が一体となって、受賞者の支援を行っている。受賞した製品は、ラオスでは伝統工芸である絹織物を中心とした製品であるため、海外にこの絹織物を販売し高品質なラオスブランドを広げ、国内の伝統工芸品の産業を再活性化する狙いがある。
【アセアンにおける国ごとの受賞数】
タイ:33件
ラオス:6件
カンボジア:6件
ベトナム:5件
ミャンマー:4件
シンガポール:2件
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