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タイのバンコクに本社をおく格安航空(LCC)のタイ・エアアジアXでは、5月1日から札幌(新千歳空港)とバンコクを結ぶ直行便を開設すると発表し、発売記念として片道9,990円からのチケットを販売している。しかしながら、一部報道では安全性に問題があるため、この直行便が不認可と決定したと報じられたが、担当者に確認したところ現時点(4月9日)では正式に不認可を決定したわけではなく調整中の段階であることが判明した。
4月9日に当編集部にて国交省航空局の担当者に確認したところ「現時点では就航の認可をしていないが、正式に不認可を決定した事実はなく、またそれに類する公式発表は実施していない。現時点では認可に向けての調整中であるため、明確に回答出来ることはない。」との回答を頂いた。
今回の騒動は、国際連合の専門機関のひとつで、航空に関する安全基準や検査を担当する国際民間航空機関(ICAO)が、タイの空港局に対して監査を実施したところ、安全上に問題があると判断し、重大な安全上の懸念(SSC)を指摘したことによる。この指摘を受けて、日本政府はタイの航空会社による日本路線の新規就航や既存の就航内容に関する変更の認可を凍結することを通知した。この凍結の動きは日本のみならず、中国や韓国においても同様に認可の凍結を実施し始めており、アメリカや他国においても同様の対応を実施するとみられている。タイ政府も、SSCの指摘を改善するための対応を実施し始めており、日本などの国には措置の緩和・猶予を求めている。
今回の新規就航は、ゴールデンウィークに合わせて5月1日から就航が開始されるため、既に多数のチケットが販売されている。そのため、正式に不認可となった場合には搭乗予定であった観光客への影響が多大となるとみられている。
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