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ベトナムのハノイ近郊には今年中に新たな国道が新設される予定であり、アセアン経済共同体(AEC)が設立された場合には、ハノイ近郊はASEAN域内における重要な製造拠点となると見られている。このハノイ市北部のビンフック省と住友商事株式会社は、第三タンロン工業団地の開発に合意したことを6月1日に発表した。

この発表によると住友商事のベトナム工業団地開発は1997年から実施されており、1997年のハノイ市の第一タンロン工業団地を皮切りに、2006年にフンイエン省に第二タンロン工業団地を開業しており、今回の第三タンロンがベトナムにおける3つ目の工業団地の開発となる。第一タンロンと第二タンロンの合計面積は620ヘクタールであり、現在は約150社の企業が入居している。

今回新たに開発する工業団地の第三タンロンの立地は、ハノイ中心部から北に44キロメートルの位置にあり、ノイバイ国際空港からも北西に20キロメートルの位置にある。また、首都ハノイから約100キロメートルの位置にあるハイフォン港およびカイラン港からも自動車専用道路でアクセスが可能な好立地である。開発予定面積は約200ヘクタールであり、総事業予定費は約150億円、2018年開業を目指している。

住友商事は、自社で工業団地の開発・販売・運営を手掛け、タイ・カンボジアにおいて販売代理を行った実績を元に、今後も新規工業団地の開発、既存工業団地の拡張を行い、日系企業の海外進出をサポートしていくことを表明している。

【第三タンロン工業団地(仮称)の概要】
1．事業主体：Thang Long Industrial Park (Vinh Phuc) Corporation(TLIPIII)
2．出資比率：住友商事100パーセント(内、ベトナム住友商事から20パーセント出資予定)
3．所在地：ベトナム　ビンフック省(ハノイ市中心部から44km/車で55分)
4．開発面積：200ヘクタール超(当初予定)
5．操業開始：2018年予定