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ベトナム政府は自国の労働者の技能向上および外貨獲得などを目的として、先進国への自国労働者の派遣を進めている。日本政府もベトナム人技能実習生の受入れを積極的に進めており、ベトナム政府はこれらの活動に感謝の意を示すため、ベトナム政府関係者が7月27日に公益財団法人の国際研修協力機構(JITCO)への表敬訪問を実施した。
JITCOの発表によると、今回の表敬訪問はベトナム社会主義共和国労働・傷病兵・社会省副大臣のNGUYEN THANH HOA氏による訪問であった。JITCOから副大臣には、今回の訪問に歓迎の意を示すと共に、ベトナム人技能実習生の受入れの増加は、日本とベトナムの両国関係の発展に大きく寄与してきた旨を伝えた。また、JITCOからの要望として、技能実習制度の適正化と失踪の防止のために、更なる送出し機関への指導管理を行って欲しい旨を伝えた。副大臣からは、日本への技能実習生の送出しについて、JITCOの協力・支援に感謝の意の表明があり、失踪の減少については、引き続き対策を打っていく方針であるとの説明がなされた。
産経新聞の報道によると、龍谷大のベトナム人留学生が実施したアンケートによると、技能実習生制度により日本に訪問したベトナム人労働者は、劣悪な労働環境を体験した事等により、日本の印象が悪くなったという調査結果が出ている。そのため、ベトナム人労働者の失踪を防ぐ対策のみならず、労働環境を改善させるための日本国側の対策も必要とされている状況である。
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