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カンボジアでは経済成長が進む一方で、地雷・不発弾被害や交通事故で身体障害を負った子供などの社会弱者に対しての支援が十分に行われていないという状況が発生していた。そのため日本政府は、これらの弱者を支援するため、無償資金協力によりカンボジア政府に障害児用中古車椅子を供与することを発表し、贈呈式典を8月19日に実施した。
今回の支援は、供与額限度額が約238万円の無償資金協力「リハビリテーションセンター等に対する障害児用中古車椅子供与による福祉政策向上への支援」の枠組みにより、特定非営利活動法人の海外に子ども用車椅子を送る会に資金が供与される形で支援が実施される。具体的な支援内容は、地雷・不発弾被害や交通事故で身体障害を負った子供達を対象として、地方のリハビリテーション・センターにアクセスし、適切な治療およびリハビリテーションを受けられるようになることを目的とした支援が実施される。
贈与式典には、カンボジア側からは、社会福祉・退役軍人・青少年更生省大臣、法務省副長官、障害者支援評議会事務総長、日本側からは、海外に子ども用車椅子を送る会の代表、日本大使館参事官などが参加した。社会福祉大臣からは「日本のNPOとカンボジアの協力関係の下、本事業は2010年から継続的に実施されている。カンボジア全国の障害児のために、日本政府・JICA・日本のNPO・NGOにご尽力頂いていることを感謝するとともに、今後も引き続きご協力頂きたい。」との旨のスピーチが行われた。
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