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アジア開発銀行(ADB)では、途上国では国を発展させるために高速道路が必要であると考えているため、アジア地域に向けて交通インフラを整備するための資金を融資するなどの事業を実施している。この支援を受けて完成されたベトナムの高速道路では、物流面のみならず様々な分野に対して好影響を与えているという事例をアジア開発銀行は発表した。

世界銀行が今回発表した事例は、昨年の9月に完成されたベトナムのイバイ~ラオカイ間の全長約244Kmの高速道路である。

この高速道路が完成したことにより、従来は7時間かかっていた所有時間が3時間程度に大幅に削減されることとなった。そのため、ビジネス・観光の両面からこの道路を利用する人達が増加している。この人達が道路周辺のレストラン・宿泊施設などの各施設を利用するために、高速道路の周辺が急速に発展している。この発展は道路周辺のみならず、道路から少し離れた施設にも相乗効果を与えている。

この高速道路を多数の人が利用していることにより、一般道路の交通量が減少したため、交通事故が減少した。そのため、病院に交通事故により運ばれる患者が大幅に減少したため、病院は従来と比べて暇となっているという事態も発生している。

ラオカイの町では、増加する訪問者へ各種サービスを提供するために、新しいホテル・カフェ・ショップなどが次々と出店している。旅行会社も、増加する人々に対応するため新型車を次々に購入しており、同時に新規雇用も発生しており今後も雇用は増加していく見込みである。

このイバイ~ラオカイ間の高速道路では、完成直後に韓国企業が請け負った道路の一部にひび割れなどが発生するなどの問題が発生していたが、この高速道路は問題を抱えながらもベトナムの発展に大きく寄与している状況である。

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