信託銀行、保険、証券会社など金融業務を行う日本の総合リース企業であるオリックス株式会社は、インドネシアでの金融サービスの多角化を推進するため、インドネシアでオートローン事業を展開する独立系大手のシナル・ミトラ・スパダン・ファイナンス(PT. Sinar Mitra Sepadan Finance(SMS))を買収することを9月16日に発表した。
オリックスでは、1971年に香港に進出して以来、海外においても金融サービス事業を拡大し、現在は海外35カ国・地域に544拠点のネットワークを構築している。インドネシアには、1975年に進出しており、現地の大手企業から中堅・中小企業向けに設備リースや自動車リース事業を展開してきた。インドネシアは、世界第4位の人口規模を誇っているが、自動車の普及率が近隣の東南アジア諸国と比べた場合には低い水準であり、今後自動車のさらなる普及に伴いオートローン市場の拡大が期待される国である。
今回の買収するSMSは2000年に設立された会社であり、地場銀行出身者を中心とした経営陣のもと、インドネシア全国に106の支店網を有しており、個人事業者および個人を顧客基盤とする独立系のオートローン事業者である。このSMSの買収により、オリックスはオートローンへと事業領域を拡大し、同国での金融サービスの多角化を図る。
オリックスは、これまでに培ったノウハウを生かし、今後もさらなる事業の拡大および多角化を目指していく方針であることを表明している。
【買収する会社(SMS)の概要】
会社名: PT. Sinar Mitra Sepadan Finance
所在地: Wisma Millenia, JI.MT.Haryono Kav. 16, Jakarta 12810, Indonesia
事業内容: 個人事業者および個人向け中古車ローン
総資産: 約400億円
従業員数: 約2,000人
拠点数: 106支店
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