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フィリピンでは、現職のベニグノ・アキノ大統領(Benigno Aquino)が任期満了となることに伴い、今年の5月9日に大統領選が実施されるが、この大統領選の選挙運動活動が2月9日の本日から解禁されている。
大統領選における現時点での有力候補者は、マヌエル・ロハス氏(58)、ジェジョマル・ビナイ氏(73)、グレース・ポー氏(47)が挙げられる。本命候補とみられているのが、アキノ大統領の後継者である前内務自治長官のマヌエル・ロハス氏であり、このロハス氏を現副大統領のジェジョマル・ビナイ氏と、支持率が上昇中であり無所属で上院議員のグレース・ポー氏が追いかける形となっている。ただし、ポー氏に関しては、昨年末に国籍の問題・住居期間などの問題で立候補に必要な条件を満たしていないと選挙管理委員会から通告されたことから、裁判所にこの通告を無効化するために訴えを行っており、結果はまだ出ていない。
フィリピンは大統領に権限が集中することからも、国内ではこの大統領選に注目が集まっており、国内のいたるところで選挙ポスターが張られている。各候補者たちは、選挙活動の解禁前から、地元の有力者との懇談会や貧困層やスラム街などへの慰安活動を積極的に実施していたが、正式に選挙活動が解禁となったことからも、今後は大々的に選挙活動が行われる。
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